「劇症1型糖尿病」―診断されたあの日まで。

2021年1月15日

劇症1型糖尿病。

「体調がおかしいな」と感じてから病気が診断されるまでに、ワタシの場合はかなり紆余曲折を経ました。

なにしろ世界の糖尿病に罹患する人のうち、1型糖尿病になる人の割合は約5%にしかすぎないそう。さらに短期間ですい臓からインスリンがでなくなる「劇症型」となると珍しいそうなので、当然かもしれません。

患者本人が「ひょっとして、糖尿病かもしれないな?」と気づいたとしても、診察するお医者さんに気づいてもらうのが難しい病とも言えそうです。体調不良の原因が分かって初めて、適切な治療が開始できるという観点から、早期発見が大事だ!と痛感しています。

そこで、最初の投稿は、ワタシが「1型糖尿病」と診断されるまでの発症時の症状を綴ってみたいと思います。ぜひ最後までお付きあいください!

今までにない空腹感とけだるさ。

まず、最初に感じた違和感は「空腹感」と「けだるさ」でした。

2020年12月4日(金)の仕事終わりに、今まで感じたことのない空腹感を感じました。ただお腹が減っていただけかもしれません(笑)が、ごはんを食べないと全身の力の抜けてしまうような、そんな強い空腹感・脱力感を感じました。

なぜ覚えているかというと、お腹が減ったので、牛とじ丼を、珍しく大盛で注文して食べて、それでもなお「もう一杯、食べれるなぁ~」と思ったのを覚えていたからです。

また翌日の12月5日(土)には、なんか身体がけだるくて、昼寝を1時間するつもりが、4時間も寝てしまって「あれ?俺は、疲れているのかな?」と感じたのを覚えています。

なんかいつもと身体の様子が違うぞ…と感じた最初の症状でした。

微熱が出たぞ、腸炎!?との診断。

12月7日(月)朝3時ごろ、寝苦しくて、目が覚めました。そして、そのまま目が冴えてしまいました。

「休日に休み過ぎたかな(笑)」と思い、そのまま起床して、自宅の書斎で仕事をしてはみたものの、何かしんどくなって、再度、ベットで横になっていました。

6時頃、再び、出社するために起きあがったら、★身体がだるい。。。★お腹のあたりが気持ち悪い。。。★熱を測ったら37.3度 の3つの症状がありました。

「やべっ、風邪を引いてしまった…、まさかコロナ!?」と焦りながら、7時半には会社の総務部へ連絡を入れて午前中に、近所のかかりつけ医で診察を受けました。

その時のかかりつけ医からは「う~ん、腸炎ですかねぇ~?薬を処方しますので、様子を見てみましょう」との診断。薬局で薬を処方してもらって、のむことになりました。

上司に報告したら、お見舞いの優しい言葉をかけてもらいました。

「そうかぁ、新型コロナだけじゃなくて、腸炎も流行っているのか…。」

この日はひたすら寝て治そうとしていました。

高熱が出て苦しっ。新型コロナか?

12月8日(火)

体調不良で、有給をとって休んでいました。予定した仕事があったので、自宅で仕事をしているとお腹の当たりが気持ち悪くなって、寒気がしてきました。体温計で測ってみると、なんと38.1度。マジか…!? 高熱が出ました。

この日は聴きたいウェビナーがあったので、布団の中で拝聴しようとしましたが、しんどくなって途中で寝てしまいました。(南無…)

12月9日(水)

さらに熱が上がって、39.1度。マジか…!?

この頃になると、コロナを疑い始め、再びかかりつけ医に電話をして、症状を伝えると「新型コロナかもしれませんね。腹痛が出るという症例もあるので、PCR検査を受けてみますか?」という思いがけない提案がありました。

「街のかかりつけ医でも、PCR検査ができるのか!」という驚きと、「自分が新型コロナに罹っていたらどうしよう」という不安を胸に、かかりつけ医から指定のあった駐車場の車の中でPCR検査を受けて、1時間、結果を待ちました。

結果は「陰性!!!!」 よかった。この時は胸を撫でおろしました。

飲んでも飲んでも、喉が渇く。

12月10日(木)~11日(金)頃になると、口の中が渇く症状(口渇)が出てきました。ポカリスエットをがぶ飲みしても、お茶をがぶ飲みしても、口の中の水分がカラカラに乾き、歯茎や舌からも水分が奪われた感覚でした。。。。

妻に「俺、糖尿病かなぁ?」と言ってみましたが、「そんなに早くなるはずないやん。」と言われました。まぁ、そうだわな…と思い返しました。

でも、高校生の時、炎天下でサッカーを3時間ぶっ通しでした後に口が渇いている状態よりも、さらにもっと口の中が渇いていました。「俺の身体、どうなっちゃってるんだろう…」という不安に駆られました。

再度、かかりつけ医に行くと「薬の系統を変えてみましょうか」という提案があって、「身体がよくなるならばぜひ!」と思い、新しい薬に切り替えてもらいましたが、一向によくなる気配がありません。

次第に脱水症状に…

12月12日(土)~13日(日)頃になると、次第に食欲がなくなっていき、ついには食べるもの、呑むものが全部、ムカムカする症状に陥りました。体に力もあまり力が入らず、追い込まれていきました。あまりにも気分が悪いので、<トイレに行って、口に手を入れて、吐きだす>という状況になりました。

こんな状態の14日(月)の早朝、たまりかねたワタシは、妻に付き添ってもらい、午前3時頃に救急病院に駆け込みました。ただ「詳しい検査はできない」とのことで、救急措置として、点滴を打ってもらいました。見てもらった医師に、ワタシの口の渇きを訴えたところ、「体調不良で、普段、感じたことのない症状なので、緊張しているのでは?」との見解。「知らない間に、俺の身体は緊張しているのかな…」と、病院の先生がいうことは素直に聞くケビンなのでした。

この頃になると、床についても、口の渇きと胃のあたりのムカムカが取れずに、長時間は眠れない状態になっていました。朝、再び起きて、かかりつけ医に行って症状を訴えると、血液検査とレントゲン検査が行われました。結果として、「白血球の値が通常の10倍ある」ので「何らかの炎症が起こっている」ということは分かりました。ただ、点滴をしようとすると「血管が浮きでないから、点滴用の針が刺せない」と看護師さんに言われ、結局、ベテラン看護師さんが登場して、何とか点滴に漕ぎつける場面がありました。

この頃には、脱水症状が進んでいたはずです。(口渇で、舌全体もカラカラです)

血液検査では、白血球の数値に異常が見つかるものの、もともと「腸炎」だという先入観(診断)が前提にあるために、それ以上に踏み込んだ検査は行われませんでした。

12.14検査結果

119番。救急と入院、診断へ。

12月14日(月)は、妻が休みをとって、病院の診察に付き添ってくれていました。その頃のワタシの姿を、後で妻が回想して言うと「どんどん目がくぼんで、手がガサガサになっていっていた」らしく、またかかりつけ医に見てもらっても、一向に回復する処置をしてもらっているようには思えなかったそうです。

それで午後になって「救急車を呼ぼうか?」という提案が妻からありました。一瞬、「えっ!?救急車に乗るの?」と躊躇したものの、他に方法はないと感じて、ついに119番をしてもらいました。救急隊10分程度で到着しました。

運ばれた救急病院では、すぐに点滴を開始され、血液検査が行われました。しばらくして、尿検査も行われました。しばらく経つと看護師さんから「糖尿病と言われたことはありませんか?」という気になる一言が。。。「毎年、健康診断を受けていますが、言われたことはありません」と回答しましたが、この辺は記憶があいまいです。

その後、すぐに緊急治療室に移されました。この時点で「糖尿病性ケトアシドーシスの疑い」という診断がおりて、即刻の入院と治療が開始されたのでした。ここで、ようやく、自分の身に起こった真の原因が判明しつつありました。

その後の精密検査を経て、「1型糖尿病」と正式に診断されたのが、12月24日のクリスマスイブでした。サンタさん、何てものを今年のプレゼントにくれたのでしょうか。。。(汗)と病床で思いました。


劇症1型糖尿病になった時の発症時の症状まとめ(ケビンの経験)

あくまでもケビンの劇症1型糖尿病の症状をまとめると

けだるさ ➡ 腹痛(お腹のあたりの気持ち悪さ) ➡ 発熱(微熱・高熱) ➡ 口渇 ➡ 吐き気 ➡ 脱水症状+高血糖(糖尿病性ケトアシドーシス) と推移しました。

気づかないうちに、自分のすい臓からインスリンがでなくなっていたことを考えると、今でもゾッとします。

「口渇」という糖尿病の症状が出ながらも、なかなか正確な診断をしてもらえなかったのは残念に思っています。救急病院の先生に「なかなかワタシの病気が気づいてもらえなかったんですけど…」と愚痴っぽく伝えると「腹痛やけだるさで、1型糖尿病を最初に疑うことはないですから、最初からの診断は難しいでしょうね」と諭されました。

うーん、まぁ、そうなんでしょうけど、患者であるワタシとしては「病院のハシゴして、急激に身体が弱っていく前に、正しい診断をして欲しかった」というのが本音です。

ワタシの入院エピソードの中で、思い当たる節がある方や周りに該当する症状をお持ちで悩まれている方がいれば、ぜひご自分の直感を信じて「糖尿病ではありませんかね?」と、お医者様に勇気を出して尋ねてみてください。

一般的に言われている1型糖尿病の症状は、以下のような症状がありますので、こちらもぜひ参考に!

主な症状

症状はふつう突然あらわれます。

・普段よりのどが渇く

・頻尿

・急激な体重減少

・疲れがひどい

引用元 知りたい!糖尿病 https://www.diabetes.co.jp/dac/diabetes/symptom-type

また糖尿病に関しては「糖尿病内科」に見てもらうと、より専門的な診断をしてもらえるのではないかと思います。専門医の検索については(一社)日本糖尿病学会のWebサイトから専門医検索を利用してください。

そんなこんなで、初回投稿は、ケビンの1型糖尿病と診断されるまでのあれやこれやを綴ってみました!

次回から、入院生活を振り返りながら、お役に立てそうなことを綴ってみたいと思います。