2021年1月治療の取り組み テーマ:試行錯誤

2021年1月31日

1型糖尿病になったばかりの「よちよち歩き」の状態です。今からいろんな治療に取り組んでいきます。無駄な動きも多いかもしれませんが、同じ1型糖尿病に罹ってしまった人のお役に立ちたいな、という想いから、退院後の取り組みを1ヵ月に1回、綴ってみます。

2021年1月は、入院生活から「自宅」へと療養する場所が変わり、治療の場も救急病院から「糖尿病専門医」へと変わり、試行錯誤の1ヵ月でした。分からないなりに、いろいろチャレンジしたり、やらかしているので、ご一読ください!

いきなり低血糖で焦る!ブドウ糖が必要!(2021年元旦)

我が家の年末恒例は、ダウンタウンの年末特番「絶対に笑ってはいけない」を見ることですが、昨年末のお昼過ぎになんとか退院させてもらえたので、年末特番、観れました。嬉しかったです。。。(笑)

そして、年越しそばを食べて眠りについたところ、いきなり「気持ち悪い夢」を見て、ベットから飛び起きました。年始に縁起の悪いこと!!

そしてひょっとして…と思って、ベットから起きて、指を穿刺(せんし)して血を取ってみたところ、血糖値が53を表示。

「低血糖やん!」

こうして退院して2021年元旦から、低血糖との戦いが幕を開けたのでした。

幸いにも、救急病院の主治医の先生から低血糖の時の対応を教えてもらっていたので、購入していたブドウ糖タブレットを食べて、急場をしのぎました。「たぶん低血糖やわ。。。」と言いながらベットから飛び起きたワタシを見ていた妻は、相当びびってました。ごめん。。。

この時点では「どれくらい量を補食をすれば、どれくらいの血糖があがるのか?」という知識が全くなかったので、慌ててネットで調べました。そして「糖質1gあたり3~5mg/dL」上昇する、という大学の論文を見つけたので、それを参考にしました。

その後、糖尿病の専門医を受診するまでの3日間、毎日低血糖になってしまいました。きっと、入院のベット生活から自宅の療養生活に入ったことで、運動量が増えたからだと思います。入院生活から自宅療養に移るタイミングの方は、低血糖になった時の対応を退院前に決めておくことをお勧めします。とにかく、血糖コントロールの難しさを肌で感じた正月三が日になったのでした。

※ブドウ糖タブレット。ブドウ糖3gごとに小包装になっています。持ち運びがしやすく愛用しています。

 

妻と将来のビジョンを話し合う。(三が日)

自宅療養し始めてすぐに、人生後半戦にどんなことを2人で実現したいのか?を妻と話し合いました。

入院前の5年くらいから、ワタシは本業の仕事の他に、ボランティア活動や大学院での勉強など、寝る間を惜しんで、幅広い活動をしていました。また妻もスキルアップのために、東京と大阪を往復したり、オンラインで勉強会に参加したりして、毎日が忙しく、2人で将来をゆっくり話し合う時間が持てない状態でした。

糖尿病をきっかけに、人生後半戦をどう2人で充実させていくのか?を話し合い、確認し合えたのは、本当によかったなぁと思います。

Freestlyeリブレの導入(1月4日)

初めての「糖尿病専門医」での受診日。

昨年末までお世話になっていた救急病院は、本当に親身になって治療にあたってくれたのですが、残念ながら、Freestlyeリブレの扱いがないことが判明して、リブレを取り扱いのある病院を紹介してもらったのでした。

ワタシは、Freestlyeリブレの存在を知って以来、その導入にこだわっていました。理由は、普段から変化の激しい仕事をしているので、血糖値の大きな変動が予想されたからです。今の職場環境で、指で血を採って血糖値を確認するスタイル(穿刺)のままでは、手が穴だらけになってしまう!と思ったからでした。

紹介してもらった糖尿病専門医の先生は40代後半。二人三脚で治療を受けていくには、年齢が近くて、相談もしやすいのでは?と思っていましたが、実際に、相談がしやすい先生でひと安心!

リブレの装着は、思ったよりも簡単でした!説明を受けて10分後にはリブレのセンサーが腕についていました。本格的に治療が始まるという気持ちが固まった日でした。

夜間低血糖の対応は、持効型インスリン(グラルギン)を12単位から10単位へ変更することで様子を見ることになりました。「2単位も減らして大丈夫ですか?」という質問を投げかけてみたところ、糖尿病で一番避けたいのは低血糖であるという回答をもらって、納得したのでした。

「インスリンの効きやタイミングには個人差がありますからね~。いろいろ試してみてください」

というアドバイスを新しい主治医の先生からもらい、新しい治療のスタートを切った一日でした。

眼と足の検診を受ける(1月5日の週)

糖尿病は「1型・2型に関わらず、合併症を引き起こす点が恐ろしい」と入院時から教えられており、糖尿病の合併症は、しめじ と教えられました。

し:神経障害   (例)足の感覚がマヒする。ケガしても気づかない。   

め:眼(網膜症) (例)網膜症になって失明する。

じ:腎臓(腎症) (例)人工透析が必要な状態になる。

改めて文字にしても、怖すぎます!血糖コントロールがうまくいかずに高血糖が続くと、血管の細い部分が詰まってしまって、将来、重篤な障害を起こしてしまうので絶対に避けたい病気です。

糖尿病連携手帳というのを主治医からもらって、いろいろな病院で、検査を受けて、状況を記入してもらいます。「スタンプラリーのようで、ちょっと楽しいやん」と、腰の重い自分の気持ちに言い聞かせて、眼科と皮膚科の門を叩きました。検査結果は「特に異常なし」で、正直ほっとしました。

※歯医者も行くべきなのかもしれませんが、歯医者は唾液の飛沫が気になって、コロナ禍で緊急事態宣言が出るかでないかのタイミングなので、未だ行けず仕舞いです。

治療方針の決定(1月12日)

Freestlyeリブレのデータを溜めて、先生が治療方針を伝えてくださいました。

■低血糖対策

入院していた時と比べて、明らかに活動量が増えたので、昼間に低血糖を起こすケースが増えてきました。そこでインスリン注射の単位の変更がありました。

■高血糖対策

朝食を食べてから午前中の間の血糖値が200mg/dLを超えることが多く、300mg/dLを超えることもあり、朝食前のインスリン量を増やしました。

■現状の把握

ヘモグロビンA1cは、6.8でした。(12月の上旬に劇症で発症したのでこの数値。今後が勝負です)

■目標の設定

2つの目標が示されました。目標があるとがんばれる!ありがたや~!

① ヘモグロビンA1cを7.0未満に抑えること

② Time in Range(1日の血糖値の70%以上を、70~180mg/dLに収まるようにする)

その結果、超即効型のヒューマログは朝前10単位、昼食前6単位、夕食前8単位、持効型のグラルギンは9単位でいってみよう!で様子を見てみることになりました。

ビジネスパーソンとしては、目標があったほうがやる気がでるので、この時点では、目標設定してもらえてよかったです。

食に対する知識を高める。(1月上旬)

1型糖尿病であるワタシは、別に食生活が乱れていたわけではありませんでした。ただ、血糖コントロールを高めるには、食事バランスが大事だと入院中にアドバイスをいただいていたので、糖尿病の本を購入しました。おかげで、食事療法に詳しくなり、これまで以上に、バラエティ豊かな食生活を送れています。

■まずは王道の「食品交換表 第7版」

入院先の管理栄養士さんが持っていたので間違いない本です。

この本に対応した姉妹版として「献立例」があるりますが、掲載されている献立数が少ないというアマゾンの評価が気になって、結局、購入しませんでした。

■毎食に困らないための、レシピ本の購入。

教育入院をされている関電病院さんのレシピだから、きっと間違いない!と思って購入。こんなメニューが食べれるのかぁとワクワクする構成です。

女子栄養大学から出版されている本。337ものレシピが掲載されていて心強い本です。

元の生活リズムに戻ったら、作り置きは必須だろう、ということで購入。とても役立っています。

初めてのシックデー(1月24-27日)

積極的に血糖コントロールを頑張っていましたが、前々から胃が痛んでいたので、内視鏡検査を受けさせてもらったら、その夜に急に高熱が出てしまって、初めてのシックデーに突入しました。

シックデーってなんやねん?とか思っていたけど、ちょっと熱が出ただけで、血糖がコントロール不能になって、驚きました。普段から、シックデーになる前に主治医の先生と対応を決めておくことが大事だと痛感しました。

ワタシの場合、急を要したので、ネット情報に頼りました。頼りにしたのは、この辺の情報でした。

■高の原中央病院さん 「シックデイ時における糖尿病治療薬の調整と留意事項」

 シックデー時のインスリン量の考え方がまとまっていて、増減の参考にしました。

 https://www.takanohara-ch.or.jp/wordpress/wp-content/uploads/2019/03/di201902.pdf

■前橋赤十字病院さん 「シックディ時の対応」

 食事のとり方が詳しく載っていて助かりました。

 https://www.maebashi.jrc.or.jp/info/32a9de1a9a7854ee85460166842ab65668b40668.pdf

シックデーの対応で一番良いのは、主治医の指示を仰ぐことだと思いますが、診療時間外に体調不良が発生すると、たちまちピンチに陥ります。

この時は、先に挙げた高の原中央病院さんの情報を参考にして、インスリン注射の単位数を普段より増やしてみたり、水分を普段と比べても多めに摂取して、安静にすることで体調を落ち着かすことができ、急場を凌ぐことができました。その後、主治医に見てもらって、頓服薬を処方してもらうことで事なきを得たのでした。

糖尿病にまつわるアレコレをちゃんと学びたい(1月下旬~)

シックデーで、血糖コントロールが乱れに乱れた(丸2日間くらいは、血糖値が300前後をうろちょろしていました)ことに衝撃を受けたワタシは、血糖コントロールや糖尿病をもっと知る必要性を感じ、情報収集を始めました。1月に取り組んでみたことを列挙します。

・詳しくて、ちゃんとした情報源の確保。

 ① 日本IDDMネットワークの個人会員になる。

  希望のバッグを取り寄せ。

  Udemyのカーボカウント・先進デバイス講座(初級編)を購入。

  カーボカウント・先進デバイス講座(初級編)に参加。

 ② 日本糖尿病協会の本部会員になる。

  会報誌「さかえ」が約1年分届く。自分に関係がありそうな情報に付箋を貼り、学ぶ。

 ③ 主治医の先生を質問攻めにする。

  疑問に思ったことを日々まとめて、主治医の先生に優先順位をつけて、質問することにしました。また管理栄養士さんにも聴きたいことがあるので、予約を入れました。

 ④ 日々の自分の身体を見える化する。

 もともと活動量計算であるFitbitを愛用して、身体のデータを取っていましたが、普段の血圧や体重にも関心を持つべきだと考えて、測定器を購入しました。ある程度、手元のスマホアプリで一元管理できるようにしたい。。。と考えてオムロン製品のうち、オムロンコネクト対応商品で、脇を固めました(笑)

我が家の体重計

我が家の血圧計

入院時に看護師さんがしてくださっていた毎日の定期チェックを、自宅でも毎日ルーティーンで行える環境がこれで整いました。毎日続けることができるのか?の自信がないものの、自分の状態をチェックするために、これから続けていけたらいいなぁ。。。

2021年1月のまとめ

自宅療養の環境を整え、新しい生活をスタートさせた1ヵ月でした。自宅療養とはいえ、何かと忙しかったです。糖尿病を前提とした生活のリズムが整いつつあります。まだまだよちよち歩きのワタクシです。

ありがたいことに、会社からの温情があり、2月も引き続き、自宅療養させてもらえることになりました。焦らず、じっくりゆっくりと、自分の体調を整えていきたいと思います。